第14話

『聖夜の夜のてるてる坊主』

(挿絵:パープル隊員)

明日は聖夜……クリスマス。
クリスマスの夜といえば好きな人と一緒に過ごしちゃったりして……

だから……

「イエローちゃ~ん!今晩空いてるぅ?」

タイガくんが相手を探しているのだった。

「ゴメン。シルバーと予約済み」
「……アハハ!そうかぁ。じゃぁホワイトちゃんはどう?どう?」
「残念でした。今日はブルーとお買い物」
「ぐ……ピーターちゃんは?」
「ゴメンね。ライトブルーと約束が」
「うぅ~……パープルちゃん……は?」
「今日来てないよ。友達と映画だって」

せっかくのクリスマスにタイガくんと夜を過ごしたくないと言うのはよくわかる。彼は何をするかわからないからね

「……クソッ……みんな予約済みか~……ん?」

彼が私に気づいた。こっちに来るよぉ……


「ピンクちゃんは?空いてるの?」

にこやかな笑顔で私に語りかけてくる。私はもちろん夜は開いていない。
チラッとグリーンの方を向いた。グリーンは困った顔をして目をそらしたまま。

挿絵

「あ、あの……私……」
「OKだね?」
「い、いや、その……」
「オレと夜デートしてくれるんだね?」
「いや……だから……あの」
「よぉし!決まり!じゃぁ夜迎えに来るね~^^」
「あ、ちょっと……」

グリーンの方を怖くて向けなかった……。ゴメン隊長……。

「あ、あの……グリーン」
「ピンク。今日は私と一緒にお出かけするはずじゃなかったんですか?」
「で、でも……その……タイガくんが……」
「タイガには約束がある!の一言でいいんですよ。でも仕方ありませんね」
「?」
「とりあえずタイガと一緒にいってくださいよ。私とは明日でいいじゃないですか」
「そ、そんな……イブの夜じゃないと……ぁぅ……私」
「私と行ったら危険ですよ。あいつはストーカーにでもなる男ですから」
「うぅ……」
「泣かれてもこまりますってば……。明日もクリスマスじゃないですか。ね?」

グリーンちょっと怒っちゃったかもしれない……どうしよう……
私は雪がちらちら降る大阪の街を1人歩いていった。
タイガくんにはっきり言って断らなくちゃ!

「もしもし、そこのお嬢さん?」

そう!はっきり言って断っちゃえばグリーンと一緒にお出かけできるもんね。せっかくグリーンと約束したんだもん!

「あの~お嬢さん?」

よし、深呼吸深呼吸……。

「ちょっとぉ~お嬢さんってばぁ」

「は、はいっ!」

突然の事で声が裏返ってしまった。後ろを振り返ると黒いコートを着た小さな変な奴がふわふわと浮かんでいた
頭には黒いシルクハット、黒くて小さくて丸い眼、見た感じファンシーグッズのキャラみたいだ。

「えぇと……なにしてはるのん?」
「は、はい?」
「せやからなにしてはるのん?」
「……え?」
「あれ?大阪ってこういう言葉を使ってるんじゃなかったんだっけ?間違えたかなぁ」

その変な奴は「楽しい関西弁」という本をペラペラめくりながら頭をかいた。

「あ、あのぉ……どちら様ですか?」
「ん?私ですか?私はMAGIC TELTEL!」
「魔法の電話?」

「違う違う~マジックてるてる~。てるてるって言ったらてるてる坊主に決まってるでしょ~?」

挿絵

そういうとてるてるはコートをちょっとめくって素肌を見せた確かに真っ白な布が見えた。うん。ホントにてるてる坊主だ。

「君は、今困ってるようだね?ん?」
「え、えぇ、そうですけど……」
「私はね。世界中を回って見た感じかわいそうな人の願いをかなえているんだ。偽善者って奴?」
「は、はぁ……」
「日本にこれるのはちょうどクリスマスの時期なんだけどね」
「じゃ、じゃぁ、あの。私のお願いを聞いてもらえるんですか?」
「はい、見た感じかわいそうだから。3つだけ」
「3つですか?」
「4回目からは有料なんだ。さ、お願いをどうぞ」
「う~ん……急に言われても……」
「あれ?さっき何か困ってるんじゃなかったんだっけ?」
「あ、そうか……えーと……あの……タイガくんに……そのデートを……」
「タイガくんとデートをしたいんだね?」
「え、いや……ち、ちが……」
「よし来た!まかせてよ」
「あ、ちょっと……」

勝手に解釈されてしまった。い、急いで訂正しないと……そう思ったとき。てるてるがさきっぽに丸い球のついた小さなステッキを取り出した

「行くよ? ワン、ツー、スリ~♪」

ステッキを大きく振るとどっかのアニメみたいにキラキラしたものがいっぱい飛んできた。
よく見るとそのキラキラは何かを形作っていて……
「あれ!?オレさっきまで部屋にいたのに」

形の正体はタイガくんだった……
「はい! あと2つだよ」
「違うって言ってるのに~……」
「おぉっ!そこにいるのはピンクちゃん!」
「た、タイガくん……」

タイガくんはどうも自分の毛並みの手入れをしていたようでどうも整髪料臭かった。にこやかな笑顔がどうも痛々しい……

「よかったね~願いがかなって」
「うぁっ!なんだこいつ!」
「マジックてるてるさん。みんなの願いをかなえているんだって」
「願いか。じゃぁオレの願いもかなえてくれよ」
「無理です。ピンクちゃんが予約済みですが……まぁ参考までに聞いてみましょう」
「えーとね~みんなオレの事が大好きで~首輪とかつけて~ご主人様とか言わせちゃって~」
「却下。では、ピンクちゃんデート楽しんで来て下さいね。困ったら僕をこのベルで呼んでください」
「それまでどうするんですか?」
「食べ歩きでもしてます。てるてる坊主の世界では今大阪での食べ歩きがブームな物で」

そういうとあっという間にてるてるは消えてしまい。私とタイガくんが残った……。
っていうか……てるてる坊主の世界の事が気になって仕方なかった……。

「さ、邪魔者もいなくなったし……行こ!ピンクちゃん♪」

タイガくんは嬉しそうに私に向かって右手を差し出した。私はそれを見ないようにして歩き出しためげずにタイガくんはしつこく語りかけてくる

「ね~何処いこっかぁ?ん。オレはピンクちゃんの行く所なら何処でもOKだけど」
「…………」
「大阪の街は賑やか過ぎるよな~人気の無い公園にでも行こうか?ねぇ~」
「…………」
「駅前は?巨大なクリスマスツリーがあるんだよ」
「…………」
「あ、そうだ!一緒にディナーでもどう?オレが脅せばただで作らせられるし」
「……犯罪者とは食べたくない」
「冗談だってば~もうピンクちゃんったら」
「…………」
「ねぇねぇ。映画は?ピンクちゃんとだからピンク映画でも見ようか?アハハー♪」
「…………」
「じゃぁさ、じゃぁさ!ラブホは?クリスマスに初体験みたいな!」
「……エッチ」
「う~ん……何処がいいかなぁ」
「…………」
「じゃぁね~じゃぁね~……う~ん……」

よくまぁ無視をしているのにこのしつこさは見事だなぁと感心してしまった。

「もう、わかったってば。じゃぁショッピング付き合ってくれる?」
「喜んで!」

タイガくんのしつこさにはもうまいってしまった……。でもいいや、せっかくだから色々買ってもらおう。

「じゃぁ何処行こうか?」
「まず……服買いに行きたいな」
「了解!」

タイガくんに連れて行かれたのはこの町で一番大きな洋服店。キラキラした店内のツリーに目を奪われそうになった。
タイガくんは私の手を握って2階に上がっていった。

「こっちこっち!」
「ちょっとまってよぉ……」

2階に上がると窓の外から大阪の街が見渡せた。タイガくんが私の前に来て、

「すごいでしょ?ここで買い物した方が楽しめるよ」

とっても嬉しそうに私に微笑んだ。悪い人じゃないかも。

「うん。ありがと」

私は素直に喜んだ。

「何でも買って良いよ。オレがおごっちゃう」
「ちゃんとお金払うんでしょうね」
「当たり前だよ。ピンクちゃん冗談キツイなぁ……」
「ゴメン。あ、これなんかいいかも……」
「セーター?」
「うん。グリーンいつもマフラーだけで寒そうだから」
「……そ、そっか」
「タイガくんにはこれがいいかも」
「何々?」
「秘密。もうちょっと見てくるからタイガくんいっていいよ」
「そ、そう。わかったよ」

挿絵







買い物を済ませて外に出るとタイガくんが大きなツリーを見上げていた。
なんとなく寂しそうでちょっと胸が詰まった。なんかキャラが違う……。

「タイガくん」
「あっ!ピンクちゃん。お帰り。早かったね」

1時間も見ていたのにこうやって言われるとちょっと嬉しい。
結構優しい人なんだよねー……
「あ、そうだ。ハイこれ、おごってくれたお礼」
「……セーター?」
「うん。黄色と黒の縞模様の選んでおいたから。 いらない?」
「う、うぅん……ありがとう」

タイガくんはちょっと顔を赤らめた。心から嬉しそうでちょっと満足。きっと女の子からプレゼントなんて貰った事無いんだろうなぁ。

「さ、行こうか。タイガくん」
「う、うんそうだね。えと、次はどうする?」
「街でも……歩こうか?」
「うん、わかった」

クリスマスの夜の街は何だか別世界のように神秘的に感じる。こんな夜中に街を2人で歩く事なんてないし……ね

駅前に来ると本当に大きなツリーが飾ってあった。真下から見上げるといっそうそのすごさが解る

「わぁ~すげぇ!すげぇ!このツリー飾り!」
「てっぺんの星が見えないね」
「オレが取って来てあげよっか?」
「いいよ別に、でも綺麗。グリーン達も見てるかな……」
「……」
「あ、タイガくん。次……何処行こうか?」

タイガくんはツリーをまだ見上げていた。

「ねぇ」
「ん。あ、ゴメン えっと、何だっけ?」
「次。何処行こうか?」

タイガは腕を組んで考えていた。私はその様をじっと見つめていた。ちょっと可愛いかも

「あ!それじゃぁさ。オレの部屋行かない?」
「…………」
「変な事考えてないよぉ!ね?」

私はしぶしぶうなずいた。いざという時はマータもいるし。

「じゃぁオレに掴まって」

タイガくんはクリスマスの街中をずーっと走っていった。私たちと反対方向に歩く人。なんだか平和って感じ。
正義のヒーローはやっぱりこういう収益をもらえるんだよね。

「よし……オオカミはいないな。こっちだよピンクちゃん」
「う、うん……」

タイガくんに招かれた彼の部屋。男のこの部屋に入るってあんまりないからちょっと緊張。
タイガくんの部屋は思ったとおり黄色と黒ばっかりの部屋。
阪神グッズや虎の写真などこの部屋で暮らしたら私もタイガくんになっちゃいそうな所。

挿絵

ふと私の横の棚に置かれていた変な箱に気が付いた。

「これは何?」
「オレの宝物箱。このセーターももうじきここに入るんだ」

ホントに嬉しそうにセーターを指差す。あげた甲斐があるって言うもんだよね。

「他には何が入ってるの?」
「え。秘密だけど……ピンクちゃんには特別に……見せてあげるよ」

そってタイガくんはゆっくりと箱を開けた。
特にどうってことのない品がゴロゴロしている。

「これは、オレが初めて買ったAVね」
「……」
「そんで、これが初めて買ったアダルト本」
「……」
「それからこのゴム製の変な形のは──」
「も、もういい、もういい……」
「え、いいの?他にもいろいろあるのに」

こういうところが彼のダメな所。
女性にアダルトグッズを順に紹介していく男性なんて聞いた事がない。まったく……セーター返してもらおうかな。

「……でもホントに虎物多いね……」

ついつぶやいてしまった。
PCも、ベッドも、本のカバーも、机もカーテンも……異常じゃないかと改めて思う。

「オレってさ。なんか虎物をみないと気が済まなくって」
「もし見ないとどうなるの?」
「う、うーん……そんなことしたことないからな。オレがオレでなくなっちゃうっつーか」
「そういうもんかな……」
「も、もういいかな?今からいいもの持ってこさせるから」
「あ、うん。いいよ」

そう言うとタイガくんは阪神カラーのメガホンを手に取るとドアに向かって叫ぶ。

「おーい。ツリーもってこい!」

すぐさまオオカミの無機質な返事が返ってくる。

「か、かしこまりましたー」
「なにするの?」
「オレ、前から自分の部屋でクリスマスを迎えるのが夢だったんだ」
「……私と?」
「当たり前じゃん!」

その時ちょうどオオカミがツリーを持ってきた。
最初、何も見えないじゃないかと思えばガラスで出来ているツリーだった。

「よいしょよいしょ……」
「遅いぞ馬鹿!」
「も、申し訳ございません……何しろ重いし扱いにくい物で……」
「この役立たず!女の子を待たせるんじゃねぇ!」
「た、タイガくん。私は大丈夫だから……」

彼はかなりそわそわしている。いつもナンパしておきながらいざ女性と部屋にいるとこうも男性は気を遣うものなのだろうか

「よーしそこだ、下ろせ下ろせ……」

ツリーは天井近くまであって、結構大きい。ガラスのツリーか。この日の為に彼張り込んだんだろうなぁ……

「電気消すからそこのベッドに座っていいよ」
「あ、うん」

パチンと電気を消すと真っ暗な部屋で2人きり。
かと思えばツリーがいきなりライトアップされた。タイガくんも結構ロマンチストなんだ。

挿絵

「Hなことしない?」

ちょっと気になった。

「クリスマスだもん」

答えになってない……。

「オレ幸せだなぁ……」

タイガくんも私の横に座ってツリーを見上げた
彼の心は私にはわからないけど色々寂しかったんだろうなぁと思った。だから女性に……。まぁ、憶測に過ぎないけど

「ねぇ……」
「何?」
「今夜は……オレとここで夜明かす?」
「……うーん。もうちょっと……別な所に行きたいな……」
「別な所……ね」
「あ、ちょっと待って……」

チリンチリン♪
「な、何であいつ呼ぶの?」
「いいから」
「ハイハイハイハイ!」

てるてるが煙と共に再び現れたずいぶん食べたようでたこやきの匂いがした

「いやぁ~!大阪って美味しい物ばっかりですね。さすが食い倒れ人形」

彼はつまようじをポイと投げ捨てるとステッキを取り出した

「ハイハイ。それで、お願いはなんですか?」

てるてるは妙にハイテンションで、雰囲気が通常路線に戻った気分。

「えっと、ロマンチックな場所行きたいな。何処がいい?」
「え、オレー……。ゆ、遊園地……とかがいいな」
「遊園地ですね。では飛ばしまーす!」

てるてるがステッキを振り上げる。またあの目に悪そうな輝きを放つのだろうか……

「ちょっと待って。この際だから……。観覧車の中がいいな私」
「え、でも」
「クリスマスイブくらい。ただ乗りしなきゃ」
「……だね」

「ハイハイハ~イ。では、もっともらしいこと言ってる犯罪者さん2名観覧車にご招待~♪」

キラキラキラ……とした粉が私たちの周りを取り囲む。目に悪いなぁ……ホント。

「それでは次はもんじゃ行きますか。もんじゃ~♪」







……と思えば今や私たちは観覧車の中。よし、前も後ろも見てないね。

「お、オレ……興奮しちゃうなぁ……」
「……」
「じょ、冗談だってば」
「どうだか……」

ちょっと気まずくなったけど外の景色で相殺された気がする。ライトアップされた遊園地なんて来る機会滅多にないよね~。

「き、綺麗だね……遊園地」
「うん。そうだね……」
「ぴぴぴ……ピンクちゃんのほうが……綺麗だよ」

定番中の定番。笑いそうになったけど……ここはムードを大切にしないと……。

「うん。ありがと」
「う、うん……」

また照れてる。こういうところ可愛いねぇ……。

「……ピンクちゃん……所で好きな人とか……いるの?」
「!」

突然何を聞いてくるかと思った……。

「……ど、どうなの……?」
「そ、そうだね……」
「オレ……その辺の奴よりかっこいいと思うし、男らしいし、強いし……」

……これって自己アピールって奴かな……

「私、みんな好きだよ。OFFレンジャーのみんなもタイガくんも」
「そ、そういうことじゃなくて……like……じゃなくて……どっちかっていうと、love……?」
「……それは無理かも」
「……そいつの何処がいいの?」
「そうだね。……私が出会った人になかったものを持ってるかな。臭い言い方だけど」


「……オレもそいつになれるかな?」
「うーん無理かな……」

「そっか……」とだけつぶやいてタイガくんはうつむいた。彼、プライドが高いだけに……傷つきやすいんだよね

チリンチリン♪
タイガくんがいつの間にかベルを持っていた。しかも鳴らしている……。


「オレ、スリとか得意だし」
「でも、女性の心まではスレないんだよね」
「……そうだね」

ポンッ!とてるてるが出てきた。

「あ~。大阪の街は良いおなごがいっぱいで~すね~♪ あ、お願いはなんでしょう?」
「オレもう帰りたくなっちゃったぜ。彼氏がいる女には用がないんだ。帰らせてくれ」
「え、た、タイガくん」
「有料ですが?」
「金はやる。オレを帰らせてくれ」
「で、でもせっかく……来たのに」
「……じゃぁ、彼女に代わりの男でも連れて来てくれよ。そうだな。グリーンでいいかな」
「……」
「あ、あと雪……追加よろしくな」
「了解しました。後で代金10万円は請求しますので~♪」
「た、高ぇ……。じゃ、ピンクちゃんそういうことで」

挿絵

スーッと消えていったタイガくん。感情を出さないようにてきぱきとした態度で帰っていっちゃった。
雪もちらちらと降ってきたかと思えばグリーンが前の座席に現れたやっぱり彼も突然だったからか、あたふたしていた。

「ここは……。あの、ピンク?」
「隊長。そんなことより。今日の約束覚えてますか?」
「……。でもあれは」
「観覧車がもう一周したら一緒に買い物行ってくれますよね?」
「……ハイハイ」







買い物を終えた時にはもう12時の鐘がなってました。

「さて、そろそろ僕も帰りますかね~」
「いっぱい買いましたからね」
「新しいマフラー。早速明日から……ですね」
「ハイ!」
「お二人さんも仲がよろしいですね~」

てるてるだ。今度は帽子にばねのてっぺんに変な顔がついた奴をつけている。

「そろそろ僕は帰りますー。次の仕事に移らないと」
「もうそんな時間?」
「ハイ。さてさて、次の訪問先は~と。中国ですかあそこは貧乏国家ですからね~安買いできそうです」
「あ、確か……お願いあと一つ残ってたよね?」
「ハイ。使わない場合は還付金として5万円お支払いいたしますが?」
「ううん。使う。えーっとね……」







「……ハァ。振られちゃったぜ……」







「オレ、1人ぼっちかぁ……」







「まぁ……オオカミいるけどさ……」










「ホントは……みんなと……クリスマス……グス」







「ウィ~ ウィッシュ ユア メリークリスマス♪」
「ウィ~ ウィッシュ ユア メリークリスマス♪」
「ウィ~ ウィッシュ ユア メリークリスマス♪アンドハッピーニューイヤー♪」

「……ピンクちゃん。ホワイトちゃんに……パープルちゃんも……く、薬やりすぎたかな……」
「グリーンとの約束が終ったから次はタイガくんの番。今日のお礼。まだしてなかったでしょ」
「ぴ、ピンクちゃぁん……
「私もいますけどね」
「……フン。お前1人くらいならいてもいなくてもかわらないだろ」
「言ってくれますね(笑)」
「それじゃ。クリスマスパーティーin敵アジト。始めましょ~♪」
「ホラホラ。タイガくん。ツリーライトアップしなきゃ」
「あ、うん……よしできた」
「それじゃ。皆さんタイガの周りを囲んであげてください」
「気が聞くじゃん。お前」
「今日だけですよ」
「ハイハイ。それじゃ行きますよ~」
「クラッカー準備OKですっ♪」
「では……MERRY CHRISTMAS♪」


「MERRY CHRISTMAS♪」