第21話

『タイガ様殺人事件』

(挿絵:ピーターパン隊員)

コツコツコツコツ……




男は何者かが後ろから迫り来る足音に気づいた。
さっきから自分と一定の距離を置いて……でも確実に近づいてきている。
男はふと足を止めて後ろを振り向いた。



「……」



ふと立ち止まって振り向いても誰もいない。ただ薄暗い闇が自分の後ろに広がっているだけである。
足音もいつの間にか止まっている。待てども待てどもさっきまでハッキリと聞こえていた足音は全くしなくなっていた。

「……ひっ!」


気のせいかと前を向きなおすとそこには黒装束に身を包んだ怪しい男。
男は思わず腰が抜けてしまった。

「てこずらせやがって……やっと見つけたぞ」

低い男は訳のわからないことを言い出すと胸元からピストルを抜き出す
男は何としても逃げようとするのだが体が言う事を利いてくれないのだ。

「悪いが……死んでもらわないといけない。これもお前が組織を裏切ったからだ」
「……」
「覚悟はいいな……?」















「バンッ!」
「ギャァァァ!!」

いきなり後ろから声がして彼は驚いた。

「びっくりするじゃねぇか!」
「ゴメンゴメン」

何もさっきの2人が会話しているわけでは無い。さっきの話はTVの出来事なのだそしてここは、タイガの部屋。

「でもさ~。なんでタイガが俺らを呼んだわけ?」

OFFレンジャーは今日ここへ呼び出されたのだ。
ちなみにホランがボスについていた時はこの部屋は生ゴミ置き場となっていた。これも彼なりの嫌がらせだろう。

「実はな……。今日はオレがボスの座に復活祝賀会を開く」
「ふんふん」
「そこで、まぁ……お前らも世話になったしオレが招待してやる事にした。金もホランが残したのが山ほどあるしな」
「それはいいけど……もう夜の10時だよ?遅すぎない?」

OFFレンが呼び出されたのは夕方の5時。もうおなかもグーグーなっている。

「え、も、もうそんな時間か……悪かったな。今準備させる」
「え~。まだ準備できてないの~?」
「最近とろくなったね」

タイガが何故か側にあったひもを引っ張ると、オオカミが天井から壁伝いに降りてくる。
タイガはメモ用紙を取り出すと、そこへ何かを書き記した。完成したメモを手渡すと、オオカミはこくりと頷いてまた天井へと帰っていく。

「……今日は豪勢に寿司だ!」
「寿司……ね」

挿絵

多分あの紙はメニューの紙だったのだろう……。それから数分後。お寿司が届いたようでみんなは食堂へと向かった。

「あれ?タイガは?」
「オレはちょっと寿司代を出さないとな」

そういってタイガは金庫を指差した。
ずいぶんと分厚い金庫……ホランは一体どれくらい儲けたんだか。

「あそ。じゃ、すぐ来てよね」
「わかってる。オレも寿司は大好きだ」

タイガは済ました顔で金庫の鍵を開け始めた。
オレンジがチラッと見ると普段お目にかかれないような大量のお札が見えた。組織というのはやはり凄いと感心した。








「特上だぞ。特上!!」

食堂に着くと早速オオカミはそういって自慢する。
とっても嬉しそうで「お祭り騒ぎ」という言葉がぴったり。

「タイガ様しか今まで食べていなかったんだぞ……寿司なんて!しかも特上!!」

何があったか知らないがオオカミ達は涙していた。今まで何を食べて生きてきたのだろう……
「じゃぁ、早速戴きまーす」
「待て待て待て!!ここはタイガ様が乾杯の音頭を取らないと」
「あ、そだね」
「……もう来ている」

そんな時。タイガがタイミングよくおめかししてやってきた。いつもよりなんだか香水臭い。
しかもさきほどから蝶ネクタイを忙しげに整えている。大して曲る事も無いような気がするのだが……。

「……もういいのか?お前達」

ちょうどいいポイントに蝶ネクタイが留まったようでようやく準備完了のようだ。

「は、はい」
「では、グラスの用意をしろ」

かっこはつけているが寿司の前に乾杯もどうかと思うが黙っておく事にした。
今はそれより早く美味しいご馳走にありつきたい一心なのだ。

「では、乾杯」
「かんぱ~……」


バーーーン!


その瞬間。突如部屋の中に大きな銃声が響き渡った。
その直後すぐにグラスの割れる音がした……タイガのグラスだ。

「タイガ様っ!!」

すかさず付近にいたオオカミたちがタイガにすがり付く。OFFレンはただ呆然とグラスを頭上に上げて固まっている。
オオカミは必死にタイガに声をかける。

「タイガ様……しっかりしてください!」
「……う、オレはもうダメだ……」
「タイガ様~!!」
「オレは……死ぬのか?ほ、ホワイトちゃんやピーターちゃんは……?」
「グラス頭上に上げてこっち見つめてます!」
「うぅ……最後に誰かとHしたかったぜ……」
「タイガ様。こんな時までそんなことを……」

挿絵

タイガの胸からは血が流れ出している。これをみてもうみんなダメだろうと確信した。
タイガの顔は徐々に青ざめて言っている。
OFFレンはまだ固まっている。実感が湧かないのだろう。

「待ってくださいね。今、救急車呼びますから……!」
「ま、待て……オオカミ」

電話に向かおうとしたオオカミをタイガは呼び止める。

「オオカミ……もう良い……オレはもうダメだ……」
「タイガ様ぁ~!」
「最後に……オレの頼みを聞いてくれ……」

タイガは涙ながらにつぶやいた。だんだんと声が小さくなってくるのがわかる。


「先週借りたAV……返却日明日だから返しといて……え、延滞……延滞料が……ガクッ……」


……タイガは昇天した。
さらば未来の希望に満ち溢れた純真な虎よ。来世でもまた会う日を楽しみに待っている。

「タイガ様ぁ~!!!!!」
「死んじゃ嫌ですー!!!!!!」

オオカミがいっせいに叫びだす。タイガに酷い目に合わされていてもやはり彼らはタイガが好きだったのだろう
オオカミの男泣きにまみれた部屋の中でやっとOFFレンは気が付いた。
しかし気が付いたときはもう遅かった……。
彼の体はとっくに冷たくなっている。タイガはもうこの世から去ったのだ。

「……誰がタイガ様をこんな目に……」
「タイガ様の分俺達頑張りますからね……」





「待ちたまえ!!」





突然部屋のなかで誰かが大声を上げた。
ドラマでよく見るトレンチコートをかぶり、頭に何か載せている男性がテーブルの上に立っていた。

「フッフッフ……ここはこの俺が犯人を見つけようじゃありませんか」
「……なにやってんの?ブルー……」
「頭にブラックなんか乗っけてさぁ……」

ブルーは手で「黙れ」といわんばかりのジェスチャーをする。
今、彼は探偵漫画にハマっているのだ。

「お、俺は名探偵ブルーっすよ……。そんなブルーなんて素敵な人は知りませんな」
「上のブラックは?」
「これは助手の名助手ブラック!」
「(ダメだ……すっかりなりきっている……)」

ブルーはかっこよくテーブルから舞い降りるとオオカミをビシッと指差した。

「犯人はキミ達だ!オオカミ諸君」


『さぁ、今から読者諸君も犯人を推理してみよう!』



《容疑者1「オオカミ」》



「一番妥当な線だと思わないかね?ブラック君」
「まぁね」
「なんで俺達なんだよ!俺達はタイガ様を殺害するなんて!」

挿絵

ブルーは不敵な笑みを浮かべると冷静に根拠を述べていった。

「昔から木の葉を隠すなら森に隠せといった……。森には木の葉がいっぱいあるからな?ブラック」
「まぁね」
「要するにこれを言い換えると『犯人のオオカミを隠すならオオカミの中に隠せ』となるわけだ。な?ブラック」
「まぁね」
「だから一番犯人の捜査がしにくいオオカミが犯人なのだ!これで謎は全て解けた!」
「とけたー!」

ブルーがオオカミ達を勢いよく指差した。オオカミの中からブルーへの罵倒の言葉が漏れてくる。

「失礼だぞ!俺達が何でタイガ様を殺さなきゃいけないんだよ!?」
「フッフッフ……その言葉を待っていたのだよ」
「いたのだよぉ」
「ど、どういうことだ?」

ブルーはふたたびかっこよくオオカミを指差すと何処からかテーマ曲が流れてくる。

「キミ達は被害者に相当な恨みを持っていたはずだ」
「な、なに!?」
「まず1つ目。キミ達はタイガからかなり酷い目に合わされていた!」

オオカミはそういわれるとふと、今までのことを思い返した
そういわれてみれば、毎月毎月給料が倍ぐらい減っていったし。1日中バイトしても全てタイガに没収されたし。ご飯もろくな物が食べられなかったし
部屋も大部屋で狭かったし。苦労して入手したAVもすべてタイガの物になっていた。

「う、うーむ……」
「まんざら外れていないだろ?」
「し、しかし……」

オオカミがなんとか反論しようとしたがブルーが再び指を突き出し言葉を静止してきた。

「次に2つ目。キミ達はこの寿司を独り占めしたかったのだ」
「はぁ!?」
「普段栄養状態の悪いキミ達にとって寿司はまるで黄金!寿司好きのタイガを殺害すれば独り占めできると考えたのだろう」

そういわれればタイガは確かに好きな物だけは大食いになる。
確かに……タイガ1人いなければ1人の腹の中に入る寿司が倍以上になる。

「う、うーむ……」
「さらに決め手でもう一つ。タイガがいなくなれば自動的に次のボス代理はホランになる」
「しかし……ホラン様は今どこにいるか……」
「まぁ、それはどうとでもなるさ。ホランが居た頃は君らも贅沢が出来ていたのだろ?」

再び思い返すと確かに給料は3~5倍上がったし。とても部下思いの優しい方だった。
タイガが復帰してからいつもの生活になってしまってホランの居た日々を懐かしく感じる時もある。

「む、むぅぅぅ……」
「これで証明されたな……動機もアリバイもバッチリだ」
「だぁー!」

オオカミの誰一人として反論する物はいなかった確かに全てブルーの言うとおり。しかし。1人だけ反論する物が現れた。

「残念だが……その推理には穴がある」

研究員のオオカミだった。

「タイガ様が狙撃される際に使われた銃は弾痕調査の結果タイプは45口径のセミオートマチックだ」
「はぁ……」
「そして発砲した距離は……タイガ様の遺体を調べると50メートル以上」
「50メートル以上!?」
「そう、外から撃った事になる。つまりオオカミには無理だったわけだ。全員居たからな」
「確かか?」
「あぁ、タイガ様が人数確認していたからな」
「う、うむむ……」
「うむー」

ブルーが頭を抱え込んで唸りながらうろうろと歩き回ったが良い推理が思い浮かばなかったようで黙って背中を向けた。

「俺は犯人は他のやつだと思うんだが……」
「だ、誰だね?」
「それは……OFFレンだ」



《容疑者2「OFFレンジャー」》



「私達ですか?」
「そう、最近は少年犯罪なんて日常茶飯事。お前らがやっても不思議ではないはずだ」
「そ、そんなぁ……」
「それにお前らは俺達の敵だ。敵のボスを倒そうとしているはずだろ?」
「えぇ……でも殺害までは……」

グリーンたちが困惑しているとその研究員がブルーのまねをしてOFFレンを指差す。

「図星かな?」
「そのポーズは俺の専売特許っすよ!」
「まぁ、黙ってろ。お前らの特に女子はタイガ様のしつこいセクハラ行為にうんざりしていたはずだろ?」
「確かに……」

OFFレンジャーも手も足も出ないといった様子で黙り込んでいた。
研究員はブルーのほうを向いてニヤリと勝ち誇った笑みを浮かべる。

「うむむ……」
「しかし、私達だって全員いたはずですよ?それに私達の銃は誰もレーザー系ですし」
「グレーの武器があるだろ?」
「あれは弾入ってませんよ。子供ですよ私達」

グレーはしぶしぶ銃を取り出して空砲だといわんばかりに天井に向けて引き金を引く。

「パン」と空気の響く音がしただけでこれで空砲だとハッキリした。

「いや、待て。一発しか入れてなかったということもある」
「深読みのしすぎだぞ、オオカミ」

仲間のオオカミから時折茶々が入るが研究員はなおも推理を続ける。
彼も彼なりにタイガの無念を晴らそうとしているのだろうか……?

「それはないですよ。だって銃もグレーもずーっとここにいたんですから。みんなも見ているでしょう」

このグリーンの一言で一旦場は静かになる。

「となると残った線は……寿司屋っすね」



《容疑者3「寿司屋」》



ブルーが寿司を指差して叫んだ。

「きっとこの寿司には化成ソーダとかトリカブトとか必須アミノ酸とかが入ってるに違いないっす!」
「タイガの殺害と関係ないのでは?」

ブルーは研究員ばかり目立っているので何か発言しなければと無意味に寿司屋を疑ってみた。
しかし、根拠も何も無い推理なのでそれ以降言葉は出てこない。

「え、えぇと……」
「OFFレンとオオカミ軍団の両方を潰す気だったのかもよ誰かが」

ふとブラックがブルーの頭の上で呟いた。
その助言があってかブルーはピンと来た。

「わかった!犯人は……タイガの親族っすね!」



《容疑者4「タイガの親族」》



「殺人事件で最も多いのは親族間って言うじゃないっすか!」

『決まったな……』といわんばかりにブルーはピンとは静まり返った部屋の中で勝利の笑みを浮かべる。
しかし、研究員の言葉であっさりその推理は相殺されてしまう。

「いや、タイガ様はオオカミ軍団が作り出したから、親族とかいないだろ」
「そ、そういえば……。ブラック、どうっすか?」

ブルーが頭上のブラックに助けを求める。もう、推理でもなんでもないような気がしている。

「発想の逆転よ、なるほ……違った。ブルーくん」
「発想の逆転?」
「殺した人が居ないなら何故タイガは死んだのか。となるともう1人しかいないでしょ……」

このブラックの問いかけから数分後、ブルーはやっとこの意味がわかったようでタイガの遺体をビシッ!と指差した 。

「犯人は……こいつだったんですよ 美咲さん」
「誰ですか美咲って」



《容疑者5「タイガ」》



「何故こんな簡単な事が解らなかったんだろうか……な?ブラック」
「俺が教えたんだろ」

研究員はなるほどといった態度で腕組みをしたままブルーの話を黙って聞くOFFレンは意味が解らなかったようで全員おろおろとするばかり。

「つまり……自殺といいたいのだな?」

研究員の言葉にブルーは黙って頷く。

「しかし……自殺する理由なんて……寿司も食べて無いんだぞタイガさまは」
「では発想を逆転して、すでに十分なほど寿司を食べている可能性もある」
「なんか無理矢理な理論だがまぁいい……しかし、もう一度言うが死ぬ理由が無い」
「では、再び発想を逆転して考えてみよう」
「好きだなそれ」

ブルーはブラックの助言からだんだん冴えてきたようで喋り方がだんだん早くなってきた。

「で、逆転してどうなんだ?」
「初めから死ぬ理由はなかった……どうだ?」
「何!?」
「どういうことなの!?ブルー!」

ブルーはいっせいに浴びせられる好奇の視線を浴びて感激した。

「(これ!これっすよ……あぁ……なんか快感……)」

真実を知っている自分に真相を聞こうと真剣な眼差し、張り詰めた空気、早く言ってくれといわんばかりの皆の表情。
そう、これが自分が探偵になりきってまで体験したかった事なのだ。

「……つまり、俺が推理した所『なんとなく』……っすね」
「『なんとなく?』」
「そう、最近は暇だから自殺する人もいるくらです。だからタイガも暇だから自殺したんです」

場は一応静まり返る。「おぉーっ!」というより「おぉ……?」といった感じで。

「もう推理って言うよりこじつけになってるような気が……」
「つまり、暇で自殺しようと、で、目立ちたがりのタイガはパーティーで注目されている間に自殺しようと考えたんです」
「しかし、そうなると銃の距離はどうなる?」
「そ、そういうのは適当に自動発射ピストルみたいな感じで説明がつく」
「ついてないついてない……」

結局時間が進むと共に理論は崩れていく、推理とはこんな物だ。

「結局犯人は誰なんだ……」
「こうなりゃ勘で……イエロー&シルバーだな」



《容疑者6「イエロー&シルバー」》



「なんで我々が……」
「勘とかいい加減すぎますよ」

2人から猛烈なブーイングが飛んでいる最中ブルーはなんとかこじつけようとブラックと内緒話。

「いやいや!ちゃんと証拠があるっす!」
「今考えたくせに……」

ブルーはタイガの遺体をすっと指差した。

「タイガは敵の親玉だ。彼が死ねばOFFレンは安泰だ」
「まぁ、そうでしょうね」
「しかも死ねば司法解剖が出来る。そう、思う存分に……」
「そうか、その手がありましたか……」

イエローが呟くとそれを阻止しようとシルバーが口を出す。

「イエローはそ、そんなことしませんよ。血なまぐさい事は!」
「ふっふっふ……いくらなんでも仲がよいからといってかばう事はないっすよ共犯のシルバーくん」
「共犯!?」

挿絵

こんどこそついにといった感じでブルーは大声で話を続ける。

「多分、イエローはさっきの計画を思いついていても立ってもいられなくなった!きっと発狂寸前だったはず!!」
「後半余計だよ」
「そこで、みかねたシルバーがこのタイガ殺害計画を立てたのだ!」
「なんで!そこで私なんですか!」

ブルーはシルバーをキッとにらみつけた。

「キミは機械科だ。遠くはなれたところから標的を殺害する武器を作れるだろう?」
「う、ぅぅ……」

シルバーの言い返せない困った姿を見てブルーはホッと胸をなでおろす。

「ついに真相が……でたな。諸君」
「でたな!」
「そ、そんな……イエロー&シルバー……」
「その『&』ってのやめてくださいよ……」

なにも返す言葉も無し!といったイエロー&シルバーにどこから入手したか手錠をかけようとする。

「でも……その推理には穴があるぜ。ブルー」

手錠をかける寸前でオオカミからのツッコミが入る。

「何!?」
「よく考えれば……この食堂部分は地下だ」

そう、オオカミ軍団のアジトはそもそも地下にあったのだ。

「……終ったねブルー」

頭の上のブラックがブルーに言った。彼はもう、これ以上無理矢理推理する事が出来なくなっていた。

「……じゃぁ、結局……誰が犯人だったんでしょう……」
「そして私達はどうなるんでしょう……」
「OFFレンもついにジャンル変更ですか……」

行く先にだんだんと不安が満ちてくる……。タイガが亡き後、物語も急展開。

「このままじゃ……OFFレンジャーっぽくないですよ」
「よし、じゃぁ、話は簡単こうしましょう。解決策はこれしかないです」
「どうするの!?」
「……こうするんですよ」

挿絵